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あしあと

    平成24年5月15日号

    • [公開日:2012年6月19日]
    • [更新日:2021年9月1日]
    • ID:93

    国指定重要文化財「木造十一面観音立像(鶏足寺)」

    • 指定日:明治34年3月27日
    • 所在地:長浜市木之本町古橋
    鶏足寺十一面像

    『星と祭』で村の内儀(かみ)さんがモデルと評された観音像(注1)。いっぽうでは、己高山(こだかみやま)で修行中の最澄(さいちょう)が十一面観音の頭部を発見し、霊木で胴体部を彫刻して付け足したとのエピソードもあります(注2)。でも、御本尊は頭部から足元まで一木造(いちぼくづくり)による平安時代前期(9世紀)の作。一本の木から彫り出された四角張った面立ちと、がっしりとした肩、エッジの効いた衣文線(えもんせん=衣の皺や襞のこと)。そして、衆生(しゅじょう)を救うべく今にも差し伸べてくれそうな長い右腕と、まさに一歩を踏み出そうとする右足の親指。そのような姿もまた、村の女性の頼もしさをイメージさせるのかもしれません。

    注1:井上靖『星と祭』(角川書店、1975年)
    注2:『己高山縁起(こだかみやまえんぎ)』=室町時代に記された己高山の寺院の由来書。

    (『広報ながはま』平成24年5月15日号より)