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あしあと

    平成24年9月15日号

    • [公開日:2012年10月3日]
    • [更新日:2021年9月1日]
    • ID:104

    長浜市指定文化財「木造千手観音立像(総持寺)」

    • 指定日:平成22年4月26日指定
    • 所在地:長浜市宮司町
    総持寺千手像

    平安時代中期から穏やかな表現を取り戻した日本の仏像は、仏師定朝(じょうちょう、?~1057)によって和様(わよう=日本独特の様式)彫刻の頂点を迎えます。

    定朝の仏像は当時の平安貴族に「仏の本様(ほんよう)と絶賛され、その作風は仏師たちによってこぞって模倣されました。現存する定朝仏は京都・平等院鳳凰堂の国宝・阿弥陀如来坐像(1053年)の1体のみですが、その影響力は絶大で、定朝様(じょうちょうよう=定朝の様式)を模した仏像は以後150年にわたって大流行し、東北から九州にかけて各地に広がっていきました。

    総持寺の千手観音像も定朝様を踏襲した平安時代後期(12世紀)の作です。

    童顔を印象づける丸顔中央に集められた目鼻立ち。胸が薄く奥行感のない体つき。裾を短く切り詰め、腰で逆三角形状に折り返した裳(も)。エッジを立てずに浅く彫られた衣文線(えもんせん)。どこにも抑圧感のない繊細で美麗な像容は、「尊容満月の如し」と評された定朝仏の名残をよく伝えます。

    (『広報ながはま』平成24年9月15日号より)