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あしあと

    平成24年12月15日号

    • [公開日:2012年12月26日]
    • [更新日:2021年9月1日]
    • ID:113

    長浜市指定文化財「木造菩薩坐像(新居神社)」

    • 指定日:昭和48年7月1日指定
    • 所在地:長浜市新居町
    新居神社菩薩

    湖北地域は仏教文化財が数多く伝わり、「文化財の宝庫」と呼ばれています。小さな村堂に伝えられてきたこれらの仏たちは、この地方に広く分布し、地域の暮らしに根付き、そこに住む人々の信仰と深く結びつく中で守り継がれ、今なお大切に守られています。湖北の仏たちは、地域の人々の生き方や暮らし方、風土と分かちがたいものがあり、そのこと自体が大きな特色でもあります。また、生活文化の中に神仏習合(しんぶつしゅうごう)の色彩が色濃く残っている点もこの地域の特色の一つです。

    さて、今回紹介する像は、新居神社(にのいじんじゃ)境内の「旧宮さん」あるいは「権現さん」と称されるお堂に伝わる木造菩薩坐像です。地元では「観音さま」として信仰されてきました。像表面は素地のまま仕上げられ、いかにも神社に伝わる本地仏(※)らしい素朴さを感じさせる像です。頭上の花冠やブレスレッドを共木から彫り出し、はっきりと刻まれた意志的な表情、堂々とした体躯とよく引き締まった腰など、小像とは思えぬ雄大さが感じられます。

    ※本地仏(ほんちぶつ)=日本の神々の本地(本体)とされる仏菩薩のこと。本地垂迹説では、神々は仏教諸尊が化身として日本の地に現れた権現であると考える。

    (『広報ながはま』平成24年12月15日号より)