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あしあと

    平成25年7月15日号

    • [公開日:2013年7月31日]
    • [更新日:2021年9月1日]
    • ID:133

    長浜市指定文化財「木造馬頭観音立像(横山神社)」

    • 指定日:平成5年5月1日指定
    • 所在地:長浜市高月町横山
    横山神社馬頭

    如来や観音は、慈悲の姿であらわされることが多い中、馬頭観音は忿怒(ふんぬ)の相を示す特異な観音です。古代インドにおいて、馬の神格化ビシュヌ神が仏教に取り入れられて成立したといい、頭上には馬頭をいただいて悪を砕く特異な姿から、馬頭明王とも呼ばれます。

    社伝によれば、西暦593年、横山大明神が白馬に乗って、高時川上流木之本町杉野の横山岳、五銚子の滝のほとりの杉の巨木に降臨し、夢告に従いその大木で神像を彫刻し、奉安したのが杉野本宮横山神社の始まりといい、その後、高月町横山の地に分社勧請(かんじょう)して、本地馬頭観音像を遷座(せんざ)したと伝えられています。

    怒りの相をとりながら穏やかな表情、下半身を紡垂形にまとめる形姿、浅く穏やかで簡素に整理され左右対称的な衣文、ほとんど動勢を見せず静かに直立する点などに特色があります。その静かで穏やかな作風から、平安時代も末期から鎌倉時代初期にかけての作と考えられます。湖北地方の信仰文化や神仏習合の歴史等を考える上で、興味深い信仰遺産といえます。

    (『広報ながはま』平成25年7月15日号より)