ページの先頭です

平成26年10月1日号

[2014年10月2日]

ID:268

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

国名勝 大通寺含山軒および蘭亭庭園(元浜町)

  • 所有者:真宗大谷派本願寺別院大通寺
  • 指定年月日:昭和9年12月28日
含山軒庭園の写真

含山軒庭園

蘭亭庭園の写真

蘭亭庭園

大通寺は市街地中心部に位置し、広い境内地、大規模な伽藍(がらん)を誇る真宗大谷派の長浜別院で通称長浜御坊と呼ばれています。
当寺は、東本願寺第十三世宣如が徳川家光の乳母春日局や井伊直孝の援助を得て、寛永13年(1636)3月に創立、その後、当寺第五世住職横超院真央が整備しました。

当寺には、重文指定の本堂、広間、客室、市指定の山門や台所があり、多くの文化財が軒を連ね、別院としての景観を保っています。

また、国の名勝で大通寺含山軒および蘭亭庭園があります。含山軒はその前庭に遠く伊吹山を取り入れたいわゆる借景式の枯山水庭園をひかえ、一ノ間には狩野山楽の作といわれる山水図、二ノ間にはその子、山雪のものといわれる山水図がそれぞれ障壁に描かれています。
山楽は近江の出身で、本願寺法主とも昵懇(じっこん)の間柄でした。その描く山水はいずれも水墨で、山楽は枯淡(こたん)な筆法の中に力強い線を見せ、山雪は中央に大きな山を描いた大胆な構図を描き出しています。

含山軒庭園は枯山水で、縁側に近い部分を広く砂地にして池に見立て、池の中央やや右よりに石を積んで島を造り石橋をかけ、左手の奥に立石を組んで滝が造られています。滝の辺りは石を立てて用い、豪壮の感があるのに対し、島の石組は、皆横に伏して静平の趣があります。植え込みは巨木を左右に分けて配し、中央の奥にはやや低い立木を植えつけ、これらの植え込みの間から、12キロメートル東方にそびえる伊吹山の六合目辺りから上を、あたかも富士山のように巧妙に取り入れたところにこの庭の眼目があり、やがてこの庭をもつ客室に含山軒の名が生まれたと思われます。

寛保元年から寛政2年まで50年間住職であった第五代横超院は、漢詩和歌俳句から書画をよくした雅人であり、この庭もその在住の頃のその好みによっての作と考えられます。

蘭亭庭園は、含山軒庭園と同時代の作で、まとまりのある小庭園となっています。客室蘭亭には円山応挙の蘭亭曲水図を描いた障壁があり、応挙の写実主義が躍如として表れていて、建物は簡素ですがその内部の絵画には見るべきものが多くあります。

(『広報ながはま』平成26年10月1日号より)

大通寺位置図

ご意見をお聞かせください

  • このページは役に立ちましたか?

  • このページは見つけやすかったですか?


ページの先頭へ戻る

Copyright (C) City of Nagahama. All rights reserved.