市指定 大通寺学問所庭園 江戸時代 大通寺
けやき、かし、もみじ、こうやまきなどの植え込みの茂った間に三つの築山が並び、中央と右の築山の間に枯滝があって、ここに二枚の自然石の橋をかけ、ここからひょうたん形に近い形の枯池が左の方に長く続き、左の築山の左端の低くなったところが落ち口となって、ここにも石橋をかける。
 池の対岸中央即ち中央の築山の前の出島のあたりがこの庭の眼目であって、この石組みには珍しい石が用いられている。
 当寺には、重文指定の含山軒、蘭亭の客室があり、それぞれ庭は名称に指定されている。これらの建造物や庭園は、いずれも第5世の住職横超院(1721〜1791)の在世当時のものである。学問所の庭園もおそらくその頃横超院の好みで造庭されたものであろうが記録は残っていない。
 この庭は、すでに指定されている当寺の庭園から見れば、技術はやや劣るところがあるが、遙かに広く、用石も菅浦石、小松石、守山石、姉川石、くらま石など種類も数も多い。
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