市指定 金地墨画梅の図襖(岸駒筆) 十二面 江戸時代 大通寺
 大通寺書院通称新御座の下段の間である。一の間二の間の左側、さやの間との間仕切に立てた長さおよそ13メートルにもわたる12面の金地襖に墨色も鮮やかに剛健雄渾な筆力をもって一幹の老梅を描き、「天明丙午仲秋、岸雅楽助平駒写」と隷書の堂々とした款がある。岸駒は寛永2年の生まれであるから、この襖絵は最も油ののった元気旺盛な37歳の画蹟で、まさに岸駒の傑作といえるものであろう。
 伝えるところでは、家従横井男他が時の住職横超院真央の内命を受けて、岸駒を当寺に迎え、その才筆を揮わしめたものであるという。
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