重要文化財 長浜祭曳山鳳凰山飾毛綴 一枚 十六世紀 鳳凰山組鳳凰山飾毛綴は、京都祇園祭の鶏鉾に用いられている見送りと本来一連となっていた。その構図はローマの貴族コリオラスがその母パトリヤや妻、愛児達と戦場で相まみえる場面を表現している。この図はそのうち彼の母パトリヤとその侍女達の部分である。しかしもともと相当大きなもので、山の見送りとして小さく仕立て直したとき、構図を整えるため、不要となった樹木などを適当に省略して画面を構成している。パトリヤの前の樹木、子鹿、及び上縁の文様等にこの跡が見られる。なお文化十四年三月の売上文書と文化十四年三月八日の売渡文書が現存しておりこの組への入手経路がうかがわれる。 |
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