重要文化財 木造愛染明王坐像 1躯 鎌倉時代 舎那院
 本堂本尊とされ、秘仏とされている。寄木造の彩色像で、玉眼を嵌入した鎌倉期の造像にかかる明王像である。鎌倉時代の特徴とされる動的な彫法がこの像にもよく表現され、その憤怒の形相はまことにすさまじい。量感に満ちた体驅はよくこの像の均衡を保っているし、鐶釧は簡素ながら巧妙に作られている。
 愛染明王は外相に忿怒暴悪の形を示すが、その内証は敬愛をもって衆生を解脱させる愛の仏とされている。
閉じる
Copyright(c)2005 NAGAHAMA CITY All Right Reserved. 当サイトの各ページの記事・写真の改ざん及び無断転写を禁じます