県指定 素文磬 一面 平安時代 舎那院
 総体が梢狭長、裾張27.4センチ。縁は太い複線で、その断面は双降式。撞座は温雅壮麗で、しかも精緻で大きく中央にあり、左右区間の無文の空間に、いささかの寂しさも感じさせないで、むしろ清楚高雅の趣をただよわせている。
 撞座は胡蝶式八葉蓮華で、平安後期の特色を備えている。
 本県愛知郡百済寺所蔵の重文指定唐草文磬は、その撞座が、この素文磬の撞座と全く近似し、同一の作者ではないかと思われるほどである。
閉じる
Copyright(c)2005 NAGAHAMA CITY All Right Reserved. 当サイトの各ページの記事・写真の改ざん及び無断転写を禁じます