重要文化財 木造毘沙門天立像 1躯 平安時代 神照寺
 毘沙門天は四天王または十二天の一つで、北方鎮護の護法天であった。密教関係の寺院では彫刻や絵画にこの仏像が多い。
この像は一木彫りで約33センチに満たない小像である。甲冑等の彫法は簡素な作風に仕上げており、その顔の表現も毘沙門天としては迫力に乏しく総じて穏やかである。しかし穏雅な趣を示す小品でありながら、内にこもる力を感じさせる点において注目に値するものがあるといえよう。
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