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わたしたちの市の歩み

歴史に残る人や文化財

神照寺

寛平7年(895)創建の神照寺は、「萩の寺」としても有名で2万本の萩の花が見るものを楽しませてくれます。海外の博物館にも出品された貴重な文化財がのこされています。

神照寺じんしょうじは平安時代、宇多天皇うだてんのうの勅命により建立された真言宗の寺院です。 この寺院には、平安、鎌倉時代の仏像、仏画、仏具が残っています。 国宝の金銀鍍透彫華籠きんぎんとすかしぼりけこは、鎌倉時代初期の物で、わが国の代表的な作品です。 デザインも素晴らしく、たがねを用いて彫られたすかし模様は、現在でも真似できない彫金技術だと言われています。 重要文化財の半肉彫千手観音立像はんにくぼりせんじゅかんのんりゅうぞうは、 浮き彫りの珍しい像です。また、小像では、毘沙門天立像びしゃもんてんりゅうぞうが有名で、おだやかな表現の中にも内にこもる力を感じさせる像です。

これらはいずれも、平安時代後期に作られた物です。 浅井長政の持仏であったといわれる「みかえり不動」は、まさに走り出そうとする姿で、不動明王ふどうみょうおうの木彫としては珍しい物です。 このほか、秀吉の朱印状(しゅいんじょう)や古い記録も残されています。 神照寺は、織田信長に焼かれてしまいます。現在残っているのは、豊臣秀吉が再興したものと考えられています。

参考資料

  • 「読本長浜の歴史」

教科書との関連

  • 中学社会「歴史的分野」(日本文教出版)52頁
    《第2編「古代までの日本」⑤文化の日本化「平安時代の仏教」》