歴史に残る人や文化財
葛籠尾崎湖底遺跡
湖北町尾上の近くの
問題①下の写真は何でしょう。②どこから見つかったのでしょう。
①答え
縄文土器
あつみがあって、なわなどでつけたもようがとくちょうです。
②答え
びわ湖の湖の底
なんと、びわ湖の水深約70mの湖の底から見つかったのです。
湖底から、見つかったのはほとんどが土器です。土器は、縄文時代だけでなく、
弥生土器
縄文注口土器
問題③湖の底からどうやって発見されたのでしょう。
③答え
湖北町尾上の漁師さんが発見
大正13年(1924)、漁師さんが朝早くからイサザ漁に出かけました。イサザという魚は、泥の中にもぐるので底引き網を使って漁をします。その網に一緒に引き上げられたのがこれらの土器です。
湖北町尾上漁港
このあたりは、戦前には漁師さんの水難事故も多く、湖底には水難事故で亡くなった人たちが沈んでいるといううわさもあって、気味悪がられていました。 そのため、初めて湖底から土器が見つかった時には、漁師さんたちは、「骨壺」だと思ったそうです。困った漁師さんは、近くのお寺に持ち込み、当時たくさんの土器がお寺に集まりました。 そして、本格的に調査をしたのが、土器が持ち込まれお寺(真宗寺院)の長男・「小江慶雄」氏です
教科書との関連
- 小学社会6年上8頁「大昔のくらし」(日本文教出版)
- 中学社会「歴史的分野」(日本文教出版)26頁
《第2編「古代までの日本」①日本人のルーツと縄文時代》
参考文献
- 「わたしたちのふるさと 東浅井」滋賀県東浅井郡教育会編
- 「わたしたちのまち 湖北町 歴史発見の旅」湖北町教育委員会
- 「琵琶湖の縄文時代へ タイムスリップ!!~葛籠尾崎湖底遺跡のふしぎ~」
長浜市文化財保護センター - 「琵琶湖の神秘-葛籠尾崎湖底遺跡-」湖北町教育委員会
- 「葛籠尾崎湖底遺跡資料館」(長浜市尾上)館内写真掲載