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わたしたちの市の歩み

歴史に残る人や文化財

小山政徳こやままさのり(1840~1886)

郷土の産業発展のため力を尽くした人物の一人、小山政徳。その生涯は、どのようなものだったのでしょうか。

小山政徳の生涯と功績

天保11年(1840年)、現在の長浜市木之本町小山に生まれました。 小さい時から勉強が好きで、志を立てて大垣藩(おおがきはん)の小山という先生について学びました。 その後、郷土に戻り、「義勇館ぎゆうかん」という塾を開いて、近くの少年たちに勉強を教えていました。
明治3年(1870)、政府の役人となって、大津、長浜、犬上、滋賀の四県をへて、伊香、西浅井両郡の初代郡長を務めました。
政徳は郡長となると郡民がお互いに助け合い、安心して生活ができるようにとの願いから、災害などの被害を受けたときに互いに助け合う「相救社そうきゅうしゃ」という団体を創立しました。 また、「融通会社」という銀行をつくり、資金の貸し出しを行うなど産業の開発のために力を尽くしました。そのおかげで、郡内の養蚕や農林業などが発展しました。
このように、旧伊香地域の産業が盛んになり、人々が安心して仕事に励むことができたのは、小山政徳が非常に進歩的で、新しい文化を取り入れ、郷土の開発、発展に努力したおかげでありました。
明治19年(1886年)7月、急な病気のため47歳の若さで世を去りました。

教科書との関連

  • 小学社会6年上126頁~「国力の充実をめざす日本と国際社会」《明治・大正時代を生きた人々》(日本文教出版)
  • 中学社会「歴史的分野」(日本文教出版)《第5編「近代の日本と世界⑥近代日本の社会と文化》

参考資料

  • 改訂「ふるさと伊香」(伊香郡社会科教育研究会編)