歴史に残る人や文化財
谷口久次郎 (1886~1973)
久次郎は、明治19年(1886)、西浅井町庄村に生まれました。独学で早稲田大学法律科を卒業し、滋賀県議会議員を3期つとめたあと、昭和33年(1958)から41年(1966)まで8年にわたって滋賀県知事を務めました。
気さくで温かい人柄で県民に親しまれるとともに、日本中が大きく変わっていく高度経済成長の世の中にあって、人々の生活が便利でくらしやすくなるようにさまざまな政策を実現していきました。
岩熊 トンネルの開通
西浅井の塩津と永原を結ぶ岩熊の旧道は、急な坂道が山肌をぬい、曲がりくねっていて危険でした。
とくに、冬は雪により一ヵ月あまりも交通がマヒすることもあり、この不便さをなくすことが地域の人々の悲願でした。
そこで、久次郎は県や国の費用で工事を進めるように努力し、4年間にわたっての工事でついに昭和42年、新しい岩熊トンネルが開通することになりました。
旧道にくらべ、2377メートルも短くなり、高さも65メートル低くなりました。
そのほかにも、奥びわ湖パークウェーの建設や琵琶湖大橋の建設、滋賀県立琵琶湖文化館などの設立にも力を尽くしました。
参考資料
- 「西浅井の歩み」