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わたしたちの市の歩み

ふるさとの伝統を守る

曳山ひきやま祭り

長浜曳山祭は、長濱八幡宮の祭礼として毎年4月13日から16日を中心におこなわれます。子どもが演じる曳山狂言とそれをおこなう曳山の巡行は有名で国の重要無形民俗文化財に指定されています。

曳山祭の由来は、秀吉の在城当時八幡宮の祭りで太刀渡りという武者行列を始め、その後秀吉の男子出生を祝って町民に祝金をふるまい、それをもとに各町で曳山を造って祭りで渡ったことが始まりとされています。 その後の長浜は商工都市・宿場町・湊町として発展していきます。とくに繊維業が盛んで、こうした財力をもとに曳山祭は発展していくこととなります。

17世紀後半から18世紀前半には、芸能が演じられる構造の曳山が町組ごとに造られます。 寛保3年(1742)の猩々丸しょうじょうまるの本教(台本)と、明和6年(1769)以降の記録から、この当時からすでに曳山狂言でおもに歌舞伎を演じていたことがわかります。 シャギリ(囃子)が初めて見られる資料は、寛政4年(1792)に編纂へんさんされた『淡海木間攫おうみこまざらえ 』です。


曳山上部のちん

ここには「屋台の下にては鐘鼓しょうこ・横笛を って俗楽をなす。土俗これを以ってしゃぎりをはやすという」 とあり、曳山の巡行に際してシャギリを演奏する様子が書かれている。そして19世紀前半に曳山の上部に亭が整っていく。亭とはシャギリを演奏する場所です。

参考資料

  • 長浜曳山子ども歌舞伎および長浜曳山囃子民俗調査報告書「長浜曳山祭の芸能」
    (財団法人長浜曳山文化協会 滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科)
  • 長浜市曳山博物館

写真提供

  • 吉田正治氏