ふるさとの伝統を守る
菊水飴
江戸時代の旅人に好まれた菊水飴
北国街道沿いの余呉町坂口に菊水飴本舗というお店があります。水飴一筋に300年以上の歴史のある店です。最初の頃は「坂口飴」の名で売られていました。
江戸時代には、街道を通る旅人が食べて旅の疲れをいやしたといいます。
江戸時代のはじめに、福井藩第4代藩主
「菊水飴」のいわれ
さらに、18世紀の中頃、京都醍醐寺の八十三代の高賢座主が、この飴の風味をおほめになり、菊の
つきせしな 千代の
黄金(こがね)のいろの きくすいあめ
このようなことから、明治十八年に菊水の紋章で登録商標として登録し、以後、「菊水飴」と称するようになりました。
特徴1
水飴と言っても砂糖は使っていません。米と麦芽だけから作られています。 昔は、砂糖が大変高価なもので、庶民の口に入るようなものではなかったそうです。そのような時代に、水飴の甘さは大変ありがたい存在だったのかもしれません。
特徴2
菊水飴本舗の菊水飴は、他の水飴と違って表面が白くなっています。これは、小さな泡の集まりによるものです。