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わたしたちの市の歩み

ふるさとの伝統を守る

菊水飴

江戸時代から続くという菊水飴、どんな歴史があるのでしょう。

江戸時代の旅人に好まれた菊水飴

北国街道沿いの余呉町坂口に菊水飴本舗というお店があります。水飴一筋に300年以上の歴史のある店です。最初の頃は「坂口飴」の名で売られていました。
江戸時代には、街道を通る旅人が食べて旅の疲れをいやしたといいます。 江戸時代のはじめに、福井藩第4代藩主 松平光通まつだいらみつみち公(1636~1674)が参勤交代の途中、腹痛になりましたが、この飴を食べたところ見事に直ったそうです。 その時松平のお殿様から数々のご褒美を賜わったというエピソードも残っています。

「菊水飴」のいわれ

さらに、18世紀の中頃、京都醍醐寺の八十三代の高賢座主が、この飴の風味をおほめになり、菊の御紋ごもん暖簾のれんとともに、次の和歌をよんでくださり「『菊水飴』と称えよ」と仰せられました。

つきせしな 千代の 久寿利くすりに 栄えける
黄金(こがね)のいろの きくすいあめ

このようなことから、明治十八年に菊水の紋章で登録商標として登録し、以後、「菊水飴」と称するようになりました。

特徴1

水飴と言っても砂糖は使っていません。米と麦芽だけから作られています。 昔は、砂糖が大変高価なもので、庶民の口に入るようなものではなかったそうです。そのような時代に、水飴の甘さは大変ありがたい存在だったのかもしれません。

特徴2

菊水飴本舗の菊水飴は、他の水飴と違って表面が白くなっています。これは、小さな泡の集まりによるものです。