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長浜の水産業

琵琶湖の鮎を守り育てる

姉川人工河川(長浜市南浜町)

人工河川の主任さんにこの施設について話を聞きました

「この施設の仕事について教えてください」

ここは、琵琶湖にすぐつながっているところで、琵琶湖から川に上がってくる鮎の産卵場の確保を目的としています。 毎年、8月終わりから9月にかけて、たくさんの鮎が琵琶湖から上がってきて、ここの川に卵を産みます。その卵をふ化させて、川に放流します。 琵琶湖の水位が低下することがあり、姉川に水がなくなって鮎が川に上れないことがあるので、このような人工河川が必要となってくるのです。

「池がたくさんありますがここで魚を育ておられるのですか」

人工的に親鮎を育てて、卵を産ませて、天然の鮎と合わせて川に放流しています。鮎のほかにもニゴロブナを育てています。今年は、15面ある池で全部で40万尾を育てています。 10cmに成長した放流した子魚は、びわ湖で大きくなって親魚として漁獲され、フナずしの材料となります。また、今後はホンモロコも育てていく予定です。

「この施設の様子について教えてください」

産卵のための人工河川は、全長約200mです。15面ある養成池には、照明灯が付けられていて、夜電気をつけていることで、成長をおくらせることができます。 池の水は、琵琶湖から水をとっています。水深20mと5mの水をすいあげて合わせ、18℃にして入れています。また、鮎は卵を産んだ後死んでしまうので、その死んだ鮎を集めおがくずと混ぜて肥料にする施設もあります。

「仕事の苦労や喜びについてお話ください」

鮎が冷水病という病気にかからないか心配しています。特に、人工的に育てた鮎は、病気にかかりやすく、気をつけています。 でも、毎年姉川と安曇川の人工河川を合わせて30億尾の卵から生まれた鮎を放流し、川に安定して上がっています。琵琶湖の鮎を守り育てるためにも、放流できる鮎をふやしていきたいと思います。