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近代へ

江戸時代の交通

鉄道のなかった江戸時代までの交通といえば、徒歩か船であった。 京・大阪と北陸、名古屋をつなぐ交通の拠点であった長浜は、北国街道、北国脇往還が通り、多くの人々が行き交っていた。一度に多くの荷物を運べる湖上交通も盛んだったのだ。

「北国街道」と「北国脇往還」


長浜城歴史博物館編「北国街道と脇往還」より

北国街道は、近江と北陸をつなぐ主要な街道で、彦根市下矢倉町で中山道と分かれ、長浜市を縦断して木之本を経て越前(福井県)に至る。
一方、中山道の関ヶ原の宿から分かれて北上し、木之本で北国街道に合流する北国脇往還も北陸と中部、関東を最短距離で結ぶ道として重視された。参勤交代の大名もこの道を通った。
古来より人と物が行き交った街道沿いには宿場町が発達し、にぎわっていた。
今も本陣跡や関所跡、一里塚等が各地に残っています。また、道行く旅人の案内をした道しるべもふと見ると街角に残っていたりする。

  • 街道の面影を残す昭和初期の木之本宿の街並み

  • 現在の長浜宿の北国街道の街並み

  • 現在の木之本宿の北国街道の街並み

盛んだった湖上交通とにぎわう港

河出書房新社「図説滋賀県の歴史」より

江戸時代までの物資の輸送は、船によることが大きく、特に「丸子船」はその主役であった。「丸子船」は、物資の運搬のための琵琶湖特有の形をした和船であった。 最盛期には3000そう以上の船が琵琶湖の湖上を走っていたといわれる。

  • 湖上を走る丸子船

  • 「丸子船の館」(西浅井町大浦)に展示された丸子船の実物

教科書との関連

  • 小学社会上87ページ 江戸の社会と文化・学問 人々のくらしのようす
  • 中学社会 歴史的分野 129頁 第4編近世の日本 産業の発達と都市 にぎわう三都と交通網の発達