企画展「長浜の埋蔵文化財展」会期:平成30年9月8日(土)から10月14日(日)
開催趣旨
 平成30年(2018)度、新たに中世の平地居館跡である「垣見氏館跡(かきみしやかたあと)」と小谷城(おだにじょう)下から長浜城下に伝わった「絹本著色十三仏図(けんぽんちゃくしょくじゅうさんぶつず)」が長浜市指定文化財に指定されました。この2件の指定により長浜市指定文化財の数は248件となりました。本展では、「垣見氏館跡」と「絹本著色十三仏図」に関する資料を通じ、新たに指定された文化財を紹介します。
 「垣見氏館跡」(長浜市宮司町字古殿)は、室町時代に遡る史跡で、湖北の土豪(どごう)である垣見氏が居住していました。敷地は、長い部分で南北長約110m×東西長約49mの規模をもち、北側と西側に土塁と堀跡が現存します。こうした遺構は、中世、高い生産力を背景として蓄えを持った村々の有力者が地侍へと成長していき、彼らが築いた防御と居住が一体化した平地居館の姿を留めるものとして貴重です。
 また、城主である垣見氏は湖北を支配した浅井氏台頭後から滅亡まで家臣として仕え、江戸時代は、当地の有力者としてこの地を領有した宮川藩の藩政に協力していたとみられています。このように「垣見氏館跡」をはじめ、その城主であった垣見氏に関する資料は、中世から近世にかけて長浜の歴史を物語ってくれます。
 「絹本著色十三仏図」は、知善院(ちぜんいん・長浜市元浜町)に伝わった初七日(しょなのか)から三十三回忌(さんじゅうさんかいき)までの死者を追悼する法要の際に本尊とする十三の仏教の諸尊を描いた作品です。知善院は、山号を寶生山(ほうしょうざん)、寺号を勝安寺(しょうあんじ)という天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)の寺院です。元々は浅井氏の居城であった小谷城下のきよみずだに清水谷入口に位置しました。小谷落城後は、浅井氏に代わって湖北を当地した羽柴秀吉によって、長浜城築城とともに現在地に移されました。
 本作には裏書が残されており、永禄12年(1569)頃に制作され、小谷城下に伝わったことがわかる点が重要です。室町時代の特徴を示す作風からもこの頃の制作であることが裏付けられます。現存する知善院の什物の中には、小谷城時代の遺品と考えられるものは他になく、唯一の文化財としてその価値は高く貴重です。

 
□ 主催 長浜市長浜城歴史博物館
□ 会期

令和元年年9月7日(土)から10月20日(日)

□ 休館日

令和元年年9月30日(月)

□ 会場 長浜市長浜城歴史博物館2階展示室
□ 開館時間 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
□ 入館料 個人一般  400円   小・中学生 200円
  団体一般  320円   小・中学生 160円
※団体は20名以上
※長浜市・米原市の小・中学生は無料
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