開催趣旨
長浜市高月町唐川に建つ布施美術館(非公開)は、当地出身の医師・布施巻太郎(1881-1970)が収集した絵画や工芸品、経典や古文書、医学・薬学関係資料といった数多くの貴重な資料を収蔵しています。布施美術館の収蔵品の中でも、国内有数の作品数を誇るものが文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836-1924)作品のコレクションです。
富岡鉄斎は、江戸時代後期の京都に生まれ、幕末から明治時代にかけ儒学者や神官を務め、その傍ら多数の書画の制作を行いました。学者であった鉄斎の作品は、その膨大な知識に裏付けられた画題や熟練した筆致による巧みな表現が特徴であり、特定の師につかず独自に練り上げたその画業は、高く評価されました。
布施美術館の初代館長・布施巻太郎は、その審美眼を鉄斎に認められ、大正13年(1924)に鉄斎が没するまでの約2年8か月にわたり親交を結びました。鉄斎本人から贈られた作品や、鉄斎が巻太郎に宛てた書簡から、2人の親密な関係がうかがえます。後に、巻太郎は、鉄斎作品をはじめとする収蔵品を、後世に伝え、広く社会・美術教育に活かすことを望み、美術館の創設を計画します。そして、昭和35年(1960)に布施美術館が開館しました。
本展では、令和6年(2024)に富岡鉄斎が没して100年という節目の年を迎えるにあたり、国内有数の鉄斎コレクションとして知られる布施美術館の収蔵品から、鉄斎の画業と巻太郎との交流を紹介します。布施美術館の鉄斎作品がこれまでにない規模で一堂に会す初の展覧会です。皆さまのご来館をお待ちしています。
□ 主催
長浜市長浜城歴史博物館
□ 協力
一般財団法人布施美術館
□ 会期
令和6年 9月21日(土)~11月24日(日)まで
[第Ⅰ期
]
…9月21日~10月14日
[
第Ⅱ期
]
…
10月16日~11月4日
[
第Ⅲ期
]
…
11月6日~11月24日
※展示替えにより、
ほとんどの作品が入れ替わります。
□ 休館日
9月24日(火)、30日(月)、
10月7日(月)、15日(火)、21日(月)、28日(月)、
11月5日(火)、11日(月)、18日(月)
□ 会場
長浜城歴史博物館 2階展示室
□ 開館時間
午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
□ 入館料
個人一般 410円 小・中学生 200円
団体一般 330円 小・中学生 160円
※団体は20名以上
※長浜市・米原市の小・中学生は無料
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