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4.柴田勝家像 (本朝名将百図)
 本朝名将百図は、古代から安土桃山時代までの武将百人の姿を描写したもの。上巻は、道臣命から源義経まで五十人を描き、下巻は平教経から豊臣秀吉まで五十人を表現している。各々の人物には、彩色時の色指定が書き込まれているため、武将像を描く時の絵師の紛本と推定される。特に下巻には、室町時代中期から安土桃山時代にかけて活躍した、細川勝元・山名宗全・北条早雲・毛利元就・武田信玄・長尾(上杉)謙信・斎藤道三・織田信長・信忠父子・柴田勝家そして秀吉の肖像画が並び圧巻である。ただしそれぞれの肖像画は、一般に知られている姿とはかなり容貌や姿態が異なる。また多くの像が、甲冑を着用しているのも特徴的である。
 柴田勝家像は、九州柳川藩に仕えた勝家の子孫が伝えた肖像画の写本で、落城寸前の北ノ庄城から脱出する子どもに、勝家最後の姿を写させ与えたものと伝えられる。


【江戸時代(後期)縦37.8cm×1400.6cm】

 
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