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古代

川崎遺跡

川崎遺跡は、八幡中山町、川崎町、口分田町にまたがる、縄文時代から平安時代にかけて存在した遺跡として知られている。 これまでにも、多くの発掘調査が行われており、特に弥生時代前期の遺構や遺物からは大変貴重なものが見つかっている。

川崎遺跡ではこれまでに、2重から4重に廻る環壕集落と呼ばれる濠跡や、貯(ちょ)木場(ぼくじょう)と考えられる遺構などが見つかっている。また、出土した遺物には、 国内最大級の環状石斧かんじょうせきふや、漆塗の短剣を納めるための飾鞘などがある。

第52次発掘調査は、これまでの発掘調査の成果から今回の対象地が川崎遺跡の中心部分に近い位置であると考えられることから、弥生時代に関係する成果が期待されていたが、予想に反して、 古墳時代から平安時代を中心とする遺構や遺物が確認された。 遺構とはいうものの、河川の跡が大部分であり、建物跡などの生活の痕跡はあまり確認できなかった。 しかし、河川の中からは、周辺の古代の役所の存在や、水辺で執り行われていたと考えられる祭祀を想像させる多くの貴重な遺物が見つかった。

教科書との関連

  • 中学社会「歴史的分野」(日本文教出版)26頁「日本人のルーツと縄文時代」

参考資料

  • 「長浜市文化財ニュース『層』第203号」