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ラムサール条約(じょうやく)とは
ラムサール条約(じょうやく)と日本
びわ湖とラムサール条約(じょうやく)

<ラムサール条約(じょうやく)とは>


イランの首都テヘランの北、カスピ海の近くに「ラムサール」という町があります。1971年に水鳥と湿地(しっち)に関する国際会議(こくさいかいぎ)が開かれ、「特に水鳥の生息地(せいそくち)として国際的(こくさいてき)に大切な湿地(しっち)に関する条約(じょうやく)」が取り決められました。この条約(じょうやく)は、町の名前をとって「ラムサール条約(じょうやく)」と呼ばれています。

湿地(しっち)には泥炭地(でいたんち)、湖沼、河川、海や入り江、干潟(ひがた)、マングローブ湿地(しっち)や人工的なダムなどがあります。水のあるところはみんな湿地(しっち)です。
 「ぴかぴかの靴が泥で汚れてしまうために立ち止まるところ、そこから先こそが湿地である。」テッド・ホリス博士(注1)

湿地(しっち)には微生物(びせいぶつ)をはじめ魚や貝、昆虫(こんちゅう)、鳥、獣(けもの)、それにいろいろな植物が育ち繁殖(はんしょく)しています。このように大切な湿地(しっち)を世界の国々が守って、特に国を越えて飛んでいく水鳥たちを中心にして、湿地(しっち)の環境(かんきょう)を守っていこうという国際条約(こくさいじょうやく)で、1996年6月には93カ国837カ所が、2000年2月には、118カ国1016カ所、2001年2月には、123カ国1060カ所が登録湿地(とうろくしっち)となっています。

世界地図
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<ラムサール条約と日本>


日本は1980年にラムサール条約(じょうやく)に入り、釧路湿原(くしろしつげん)が最初の登録湿地(とうろくしっち)になりました。次いで1985年に伊豆沼・内沼(いずぬま・うちぬま)、1989年にクッチャロ湖、1991年にウトナイ湖が登録湿地(とうろくしっち)になりました。

1993年、ラムサール条約(じょうやく)を結ぶ国際会議(こくさいかいぎ)が釧路市(くしろし)で開かれて、次の5カ所が登録湿地(とうろくしっち)になりました。

  1. 霧多布湿原きりたっぷしつげん)
  2. 厚岸湖・別寒辺牛湿原(あっけしこ・べかんべうししつげん)
  3. 谷津干潟(やつひがた)
  4. 片野鴨池(かたのかもいけ)
  5. びわ湖


さらに1995年佐潟(さかた)、1999年漫湖(まんこ)が登録(とうろく)されました。

日本にはまだまだ多くの大切な湿原(しつげん)があります。湿地(しっち)を守ってそこに生きている生物たちを守ることは、私たちの生きる環境(かんきょう)を守ることにもなるのです。これからも多くの日本の湿地(しっち)が登録(とうろく)され、長く守れるようにみんなで努力(どりょく)しましょう。

日本地図
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<びわ湖とラムサール条約>


びわ湖は1993年にラムサール条約(じょうやく)登録湿地(とうろくしっち)になりました。びわ湖は1950年に日本最初の国定公園(こくていこうえん)に定められ、1971年にびわ湖の全部が鳥獣保護区(ちょうじゅうほごく)になり、1992年には全国初のヨシ群落保全条例(よしぐんらくほぜんじょうれい)がつくられ、ラムサール条約(じょうやく)登録湿地(とうろくしっち)としての十分な条件(じょうけん)をもっていました。そして、びわ湖は魚や貝、水鳥をはじめ動植物の宝庫(ほうこ)でもあります。

ラムサール条約(じょうやく)では「湿地(しっち)のかしこい利用(ワイズユース)」が目標(もくひょう)です。ワイズユースとは、どんなことをいうのでしょうか。びわ湖の水は飲み水として1400万人の命を支え、農業(のうぎょう)に使う水としても大切です。また、びわ湖でとれる魚や貝などは私たちの大切な食べ物でもあります。このような望ましいびわ湖の利用を長く続けるようにすることがワイズユースなのです。そのためにびわ湖の水をよごさないように、魚や貝を取りすぎないようにしなければなりません。県民の一人ひとりが環境(かんきょう)を守る生活や活動を進めなければならないのです。

よし原


(注1)小林聡史「ラムサールシンポジウム新潟」の講演より


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