長浜の工業
大きな工場の様子
びわ湖の近くにある大きな工場を調べよう
ディーゼルエンジンを作るびわ工場(長浜市川道町)
工場で働いておられる方に話を聞きました。
この工場ではどんなものを作っていますか?
コンバインやトラクターといった農業機械や建設機械などに使われているディーゼルエンジンを作っています。10馬力から100馬力まで全部で1300種類ものエンジンを組立ています。ガスで動くエンジンも作っています。
働く人について教えてください
びわ工場では、800人が生産ラインで働いています。その他にも、開発や設計をしたり、仕事をまとめる人などたくさんの人が働いています。 仕事は、部品を作る機械加工のエリアと組立・運転・塗装・出荷をするエリアに分かれています。機械加工エリアは1日中、組立エリアも夜おそくまで交代しながら、多くの人が働いています。
ほかにも工場はあるのですか?
びわ工場以外でも、山本工場(湖北町)や木之本工場(木之本町)、大森工場(高月町)、永原工場(西浅井町)で部品を作っています。湖北を中心に200社ぐらい協力会社があります。 海外からも部品を調達しています。また、アメリカ・イタリア・インドネシア・タイ・中国にも生産工場があります。
エンジンはどのようにして作られるのですか?
高効率化・省力化で高品質を創造。他品種・フルオートメーションシステム。
生産量と出荷先について教えてください
1日あたり1600台のエンジンを生産しています。昨年1年間では37万台を生産しましたが、今年度は40万台を計画しています。 出荷先は、日本全国から世界に広がっています。国内への出荷は全体の30%で、海外へは70%になっていて、外国により多く出荷しています。
川道町になぜ工場を建てられたのですか?
この会社を設立した初代社長は高月町の出身でした。始めは大阪に出て発動機を作っていました。しかし、湖北の人々が冬の豪雪や大きな工場がないために働くところがないことを心配していました。
また、滋賀の人々の真面目で何事にも一生懸命取り組む県民性をなんとか生かしたいと考えていました。
交通の便もよく、名古屋・北陸・大阪のどちらを向いてもよいという地理的な条件や、また台風などの自然災害も少ないということもあって、この湖北の地に工場を設立しました。
川道に進出した理由ですが、もと主力工場の長浜工場(三和町)がせまくなってきたので広いところに工場を建てたいと計画していたところ、今から12年前に川道工業団地が造成され、
その広い土地に新しい広い工場を建ててより多くのエンジンを生産しようと考えたからです。
どんなことに気をつけておられますか?
環境保全と省エネルギーに努めています。今まで灯油を使って暖房したりしていましたが、よりCO2の少ない天然ガス(LNG)に変え、クリーンな燃料へ変換しています。 また、下記のガスエンジンによるコージェネレーションの設置により、電力会社から送られてくる電力の使用をおさえ、エネルギーコスト削減率9%を達成しました。
会社として大切にしておられることを教えてください
立形水冷ディーゼルエンジン累計500万台達成記念エンジン(平成18年8月)
湖北のリーディングカンパニーとして、地域の発展をリードしていけるよう心がけています。 地域の人々とともに歩み、地域に貢献できるようにしていくとともに、立派な社会人として地域に役立てるよう社員を大事にしようと配慮しています。 また、将来に向けてエネルギーを有効に活用できるように、クリーンで高性能なエンジンの開発に取り組み、地球規模で環境を守りたいと考えています。 地域、地球、そして未来のために、豊かなくらしと環境との美しい調和を目ざしています。