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あしあと

    ニホンザルの追い払い

    • [公開日:2015年11月27日]
    • [更新日:2023年12月8日]
    • ID:1844

    ニホンザルによる農作物被害を防ぐためには、電気柵の設置、不要果樹の伐採、個体数の管理などさまざまな対策がありますが、そのひとつに追い払いがあります。ニホンザルは、イノシシやニホンジカなどと比べ、高い知能を有しています。追い払いは、ニホンザルに「人間は怖いもの」「人里に近づくことは危険」であると教育することです。ここでは、ニホンザルの追い払いを効果的に行うための道具や方法、注意点について紹介します。

    追い払い用具

    昼間、里にいる人間を、サルに怖がらせるための道具です。また、人間がサルを怖がらないための道具です。上下社会で生きるサルは、優位性にとても敏感です。怖がっている人間をサルは怖がりません。

    ◆ロケット花火

    20から30メートルほど飛んで破裂します。破裂時にすべて燃え尽き、火が残る可能性が低い紙製のロケット花火を使用してください。火を扱いますので下記の注意点をよく読んでご使用ください。

    ◆電動エアガン(ガスガン)

    連続で弾を飛ばすことができます。生分解性の弾を使用すれば、地表に着弾後、数年で分解されるため環境負荷を与えません。

    追い払い方法

    ◆集落ぐるみで

    サルは追いかけてくる人間か否かを記憶しています。多勢で追い払いを行わなければ効果はありません。先に用具をご紹介しましたが、サルは大きな音を怖がるわけではありせん。サルが最も恐れるのは人間です。複数の人間が追うことが大切です。

    ◆いつでも

    農繁期、農閑期に関わらず、また、狙われた作物が人間が食べる物かどうかに関わらず、サルを見かけたら追い払いましょう。人間が見過ごして、サルが容易に作物を摂取し続ければ「この場所は安全に餌が得られる」という追い払いとは逆の学習をさせていることになります。

    ◆山の中まで

    サルの領域である山に一歩でも侵入することは、サルとって大きな圧力となります。山の深くまで追い払うほど効果的です。慌てて追いかける必要はありません。ゆっくり歩いて接近する人間を警戒するよう学習させます。結果、人間がいるだけで警戒するようになります。

    ◆根気強く

    サルの追い払いは教育ですので、出没回数が減るまでには数か月を要します。焦らずに無理のないようにしましょう。

    追い払いを行う上での注意点

    • 追い払い道具は人に当たると危険ですので、必ず周辺の安全確認を行ったうえで使用してください。
    • 建物や電線に対し安全な距離をとってください。
    • 花火は枯草などに飛び火して火事につながる危険性があります。消火用水を準備するなど十分注意してください。
    • 花火が不発の場合、火が残っている可能性がありますので、落下個所を確認するなど特に注意してください。
    • 花火は非常に軽く、風に影響され、思いがけない方向に飛ぶ場合があります。風向きには十分注意してください。

    補助金

    長浜市では、集落を対象とした追い払い用具の購入にかかる経費の補助を実施しています。
    詳しくは鳥獣害に強い地域づくり支援補助金別ウィンドウで開くをご覧ください。