クマゼミマップ(2015年度作成)
[2015年11月17日]
ID:1964
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[2015年11月17日]
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平成27年7月から9月にかけて、市民のみなさんに身近な自然に触れ合っていただく機会として、身近な自然環境調査(クマゼミの分布調査)への協力をお願いしました。
このたび、みなさんからいただいたたくさんの「見かけた・鳴いていた」情報をもとにクマゼミマップを作成しました。
クマゼミはもともと暖かい南の地方に生息するセミですが、地球温暖化や樹木の移植などの影響で、生息域を広げていると言われています。
生息域の拡大により市内でも確認されるようになりましたが、正確な分布情報は把握されていないことから、今回の調査を通してクマゼミの分布情報を調べ、長浜市の環境実態を把握する目安としました。
長浜市街地を中心に湖岸から山麓付近まで広く分布情報が寄せられていますが、特に、人家や公園近くに集中して分布していることが分かりました。
一方、浅井、木之本、余呉、西浅井地域の山間部では、ほとんど分布情報が寄せられず、クマゼミが生息していない地域が長浜市内にもあることが分かりました。
上は、クマゼミの分布情報を集計して作成したマップです。
クマゼミの分布の拡大は、庭木や公園の木の移植の際に、付着した土中に生息していた幼虫が一緒に運ばれたことなどが原因と考えられており、長浜においても同様のことが確認できました。
また、地球温暖化により分布域を広げているという説もあるため、今回生息が確認できなかった地域にも、今後数を増やしていくかもしれません。
昆虫などの小さな生き物は、気温や湿度、植物の生育状況などの環境の変化に非常に敏感で影響を受けやすいです。
身近にいる小さな生き物に注目することで、自然環境の変化を見ていくことができます。
今回の調査では、クマゼミ以外のセミの分布情報も得られ、市内には9種類のセミの生息が確認できました。
セミは種類によって生息する環境が異なります。9種ものセミが生息する長浜は「多様な自然環境が残っている」ということがいえます。
長浜の多様な自然を大切にし、未来へつなげていくためには、自然と共存していける社会づくりが大切です。
私たち一人ひとりが、身近な自然に関心を持ち、守っていこうとする心を育んでいくことで、そのような社会が実現していくのではないでしょうか。
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