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    タバコの煙による健康への影響と禁煙

    • [公開日:2023年10月16日]
    • [更新日:2024年7月10日]
    • ID:8079

    タバコによる健康への影響について正しく知ろう

     タバコの煙は吸っている本人及び煙を吸わされる周囲の人の健康に大きな影響を与えます。

     吸っている人も吸わない人もタバコの煙による健康への影響について正しく知り、自らだけでなく大切な人の健康を守れるように努めましょう。

     喫煙は新型コロナウイルス肺炎重症化の最大のリスクともいわれ、世界保健機関(WHO)も新型コロナ対策として「禁煙を強く推奨」しています。(日本呼吸器学会作成資料 2020年4月20日付)

    ■新型コロナウイルスと喫煙との関連についてはこちらをクリック(日本呼吸器学会)別ウィンドウで開く



    タバコの煙の中身とは

     タバコの煙には5,300種類以上の化学物質が含まれており、そのうち70種類以上が発がん物質です。

     有害物質のうち代表的なものとして、体内に入ると酸素不足を起こす一酸化炭素、発がん物質であるタール、臭いや目や鼻の粘膜を刺激するアンモニア、依存症の原因となるニコチンなどがあります。

     特にニコチンは、タバコの使用を止める困難さ(依存性)などにおいて、ヘロインやコカインなどの違法薬物と同等の強度を有しています。

     

    タバコの煙と健康との関係

     タバコの煙に含まれる有害物質は、吸った際にのど、肺などたばこの煙に直接触れる場所だけでなく、体内に取り込まれ血液を通じて全身に運ばれ、がんの原因となります。

     たばこを吸う人がそれぞれのがんで死亡する危険度は、吸わない人と比べ、男性2.0倍、女性で1.6倍と高くなります。

     また、がん以外にも、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患(心筋梗塞など)脳卒中(脳梗塞や脳出血)などの原因になることが科学的に示されています。

     その他、妊娠・出産への影響として、予定週数よりも早く出てきてしまう早産や、発育の遅れ低出生体重との関連があります。

     長浜市の場合、全国値に比べ男性の肺がんや慢性閉塞性肺疾患(COPD)で死亡する率が高い状態です。市民の健康を守るうえで禁煙は重要です。


    ※慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは

     有毒な物質を吸い込むことで生じる進行性の肺病変です。継続するせき・たんの他、息切れ症状などがあげられます。

     呼吸をしても空気が上手く通らなかったり、息が吐けないため呼吸困難をまねきます。

     主な原因は喫煙で、COPD発症の8~9割を占めています。

     COPDは完治することは難しいですが、禁煙することで症状の悪化を予防することが可能です。


    タバコの煙による周囲の人への影響について

     他人が吸うタバコの煙を吸って健康を害することを受動喫煙といいます。

     タバコの煙に含まれる有害物質は周囲の大人や子どもの健康に大きな影響を与えることが科学的に示されており、国の推計では年間15,000人が受動喫煙の影響で死亡しているとされています。

    【大人への影響】

     肺がん、虚血性心疾患(心筋梗塞など)、脳卒中(脳梗塞・脳出血)など

    【子どもへの影響】

     乳幼児突然死症候群(SIDS)、喘息


    効果的な禁煙について(禁煙外来の紹介)

     長年喫煙を継続していると、体がニコチン依存症になっていたり、タバコを吸うことが生活習慣の一つとなっており、やめにくいのが現実です。

     「タバコが体に悪いことは十分に知っているが、なかなか自分ではやめられない」と感じておられる方は、薬局の薬剤師に相談し市販薬(ニコチンガムなど)を利用したり、禁煙外来の利用も検討しましょう。

     禁煙外来では専門医のアドバイスや禁煙治療薬を使った専門的な治療を受けることができ、自力で行うよりも高い成功率を期待できます。

     長浜市内にも禁煙外来を行っている医療機関が多数ありますので、ご確認ください。


    ■長浜市内の禁煙外来はこちら別ウィンドウで開く


    加熱式タバコや電子タバコについて

     昨今、直接火をつけないタバコ(加熱式タバコ:いわゆる新型タバコ)が普及しています。

     加熱式タバコはタバコ葉を使用したタバコ製品であり、従来の紙巻きタバコから加熱式タバコに切り替えることで禁煙にはならないとされています。(日本呼吸器学会)

     また、加熱式タバコによる健康への影響については現在研究中ですが、改正健康増進法では「指定たばこ」に分類され、多数の人が利用する施設(第2種施設)では、喫煙専用室、指定たばこ専用喫煙室での使用に制限されています。

    ■加熱式タバコや電子タバコに関する日本呼吸器学会の見解と提言についてはこちらをクリック(日本呼吸器学会)別ウィンドウで開く




    市の取組紹介

     長浜市では禁煙外来の紹介の他、下記のような取組を行っています。

     禁煙出前講座の紹介、禁煙啓発媒体の貸出し、受動喫煙防止対策の相談対応、地区のイベントでの禁煙啓発などを行っています。ぜひご相談ください。

    (1)禁煙支援出前講座の紹介

     滋賀県薬剤師会が行う禁煙出前講座を紹介します。

    (2)禁煙啓発媒体の貸出し

     禁煙啓発パネル、肺の模型、タール摂取量がわかる瓶媒体など

     ※測定機器の貸出はありません

    (3)受動喫煙防止対策の方法について

     自治会集会所や事業所における受動喫煙防止対策について相談を受け付けています。

     ※改正健康増進法による受動喫煙防止対策の内容についてはこちら別ウィンドウで開く

    (4)地区イベントでの禁煙啓発

     地域づくり協議会などが主催するイベントにて、パネル展示等を実施し禁煙・受動喫煙防止啓発を行っています。

     ※1か月以上前に相談が必要

    (5)慢性閉塞性肺疾患(COPD)の周知啓発

     広報や勧奨ハガキの他、保健指導、健康栄養相談、健診結果説明会等の場でCOPDについて周知し、禁煙外来の紹介・受診勧奨を行っています。