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あしあと

    一言主38 ともに育む、学びの力

    • [公開日:2025年9月1日]
    • [更新日:2025年9月2日]
    • ID:16129

    ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    ともに育む、学びの力」


    1 変わりゆく教育のかたち

     夏休みが終わり、子どもたちの元気な声が再び学校に戻ってきました。この時期になると、小学生だった頃の自分をふと思い出します。教室では黒板に向かい、先生の話を静かに聞いてノートに書き写すのが当たり前。家庭でも「勉強は学校に任せる」という考え方が主流だったように思います。あれから時代は大きく変わり、教育は子どもを中心に、より主体的な学びへと進化しています。


    2 学びの主役は、子どもたち

     現在、市内すべての小中義務教育学校で、子どもが自ら学びを深める「長浜スタイル」の授業を実践しています。〈授業の始めに目標を確認し、自分の考えをまとめ、皆と意見を交わしながら理解を深め、最後に振り返る〉この一連の学習プロセスを通じて、基礎的な知識や技能だけでなく、主体性や協働性、課題解決力など、これからの時代を生きるための「学びに向かう力」を育んでいます。私も授業を見学し、授業風景が昔と違うと感じるとともに真剣な表情で議論する子どもたちに頼もしさを感じました。

     こうした学びは、学校の外にも広がっています。昨年から始めた県内初の「ラーケーションの日」は、平日に保護者とともに校外での体験や探究活動を、自ら計画し実行することができる取組です。地域や家庭で過ごす時間を学びとして位置づけることで、学校だけでは得られない気づきや発見が生まれます。


    3 教育が導く長浜の未来

     次期総合計画のコンセプト「長浜市の未来図」では、「教育・文化」をまちの輝きの柱の一つに掲げています。教育は、一人ひとりが持つ可能性を引き出し、地域の未来を形づくる原動力です。かつての私たちの学びが今をつくり、今の子どもたちの学びがこれからの長浜をつくります。学校と家庭、そして地域が一体となって、子どもたちが自分らしく、主体的に学び続けることができるまちを、皆さんとともにつくっていきます。