一言主35 子連れ単身赴任の経験が、今の力に
- [公開日:2025年6月1日]
- [更新日:2025年6月3日]
- ID:15769
※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。
「子連れ単身赴任の経験が、今の力に」
1 子育てと仕事 両立の難しさ
春は何かと変化の多い時期です。特に近年は、共働き家庭の増加により、子育てと仕事の両立に悩む声を耳にします。私自身もかつて、同じような思いを抱えながら子育てに奮闘していた一人です。
2 子連れ単身赴任!
今から30年ほど前、裁判官として宮崎県に転勤する際、当時5歳と1歳の子どもを連れて単身赴任をしました。平日は、育児や家事、保育園の送迎、行事参加などを私一人で行い、週末になると、大阪に残った妻が仕事を終えて宮崎にかけつけてくれました。3年目にはもう一人子どもが生まれ、ミルクを作り、0歳児をお風呂に入れる毎日でした。大変なことばかりでしたが、そうした日々が、私の子育て観や人との向き合い方を育んでくれました。
3 経験を施策にのせて
この経験は、子育て支援に取り組むうえで、私の大きな原動力となっています。例えば、今年導入した「パパママ・リフレッシュ託児事業」は、かつて私が感じた「少しだけでも誰かに頼れたら」という思いに応えるかたちの支援です。また、「妊娠・出産包括支援事業」では、0歳児を抱えて奮闘した日々をふり返り、特に不安の大きい妊娠期や出産後に、安心して子育てができるよう、きめ細やかな支援体制を整えています。
こうした取組みの根底にあるのは、「子育ては一人ではできない」という実感です。子連れ単身赴任時代も、週末及び月曜日は妻が代わってくれることで一息つきました。子育ては一人だけで担うものではなく、夫婦や家庭、さらには地域や社会全体で支え合うことが大切です。そしてこのような考え方は、すべての世代の人が安心して暮らせるまちづくりにもつながります。これからも、皆さんの声をお聞きしながら、長浜ならではの魅力をさらに輝かせ、未来をともに描き、築いていきます。


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