一言主15　病院再編で長浜を健康医療都市に

※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

「病院再編で長浜を健康医療都市に」

○ピンチをチャンスに
　病院再編は、長浜を健康医療都市として発展させるための布石です。
　大学から「このままでは長浜に医師を送り続けられない」と言われているピンチをチャンスに変え、長浜にある医療資源、また現在の建物を活用し、病床数が1000近くの滋賀県一の病院を作ろうと、私は現在、行政、医療関係者などと奔走しています。これができれば、長浜市民のみならず、周辺市町の人々も利用されるでしょう。症例も多く、かつ人事・研修が統一的に行われ、医療従事者にも魅力の病院となり、医療水準も現在以上になります。これは、市民の皆さんの大きな誇りとなります。

○病院再編のキーワード
　これを具体的に進めるのは、正直なところ、本当に難しい問題です。進めるには、「医師の確保」のほか、「診療科の再編と病院経営の一体性」「持続的経営」「働く人たちの利益の保護」の4つのキーワードをクリアしなければなりません。
　特に診療科の再編は、病院の収益に直結するので非常に難しい問題となっています。そこで一体とした経営を実現し、再編を進めることが重要です。また、病院再編及び再編後の経営には多額の費用がかかります。人口減、税収減等を考えると、市の財政への影響を踏まえた持続的な経営も不可欠です。そして何より、現在の給与の維持、退職金の扱いなどでの不利益を最小にして、働く人たちが新しい病院で長浜の新しい医療を担っていただけるよう最大限の努力をしなければなりません。

○みんなでマグネット病院を
　いずれにしましても、患者や医療従事者を磁石のように引き付けるマグネット病院を作り、市民の皆様に安心していただけるよう全力を尽くしてまいります。