一言主18 「病院再編」について
- [公開日:2023年10月2日]
- [更新日:2024年5月10日]
- ID:13703
※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。
「病院再編について」
病院再編については、以前もコラムでお話ししましたとおり、難しい課題ですが、避けられないものです。
ここでは、これまでの取組や今後の方針について、お話しします。
〇診療科再編
これは、県と各病院が進めるものですが、経営一体化の問題が解決できず、停滞していました。その中、長浜に医師を配置いただいている京都大学、滋賀医科大学から、「診療科を再編しないと、医師配置の協力は困難である」と文書が届き、市もこの解決に動き出したのです。
〇市のこれまでの取組
・市立2病院経営形態検討委員会
2病院の担うべき役割及び経営形態の検討のため、有識者などから幅広く意見を求めました。(※1)
・長浜の将来の医療を市民とともに考えるタウンミーティング
市内10会場で、市長、2病院長と参加者とが医療再編について意見交換し、延べ629人にご参加いただきました。(※2)
〇長浜市病院再編方針
9月4日、市議会にて、市民の皆さんが健康で安心して暮らし続けられる未来のために、次の方針を発表しました。(※3)
1:市立長浜病院、長浜市立湖北病院及び長浜赤十字病院の病院再編の実現のために、上記3病院の経営を一体化し多くの医師が集まるマグネット病院群を創ります。そして、本市を「県北の健康医療都市」にすることを目指します。
2:市立長浜病院及び長浜市立湖北病院の経営形態について、指定管理者制度の導入を目指します。病院再編及び指定管理者制度に対するさまざまな不安を払拭し、皆さんに安心していただける再編を進めます。
3:高度急性期、急性期医療を担う病院の所在地は、将来的には現在の市立長浜病院がある大戌亥町とすることを目指します。
4:経営の一体化に向けて、本市の基本的な考え方を明確にし、日本赤十字社に提案し、具体的な協議を進めます。
〇病院再編で目指す未来
病院再編は、本市にとって、マイナスの話でなく、0次健診など、これまでの取り組みとミックスすることで、県北の健康医療都市というまちづくりの柱ができるものです。

〇病院再編に対する不安解消
タウンミーティング等で、今回の取組についての不安の声が聞かれました。
不安の中身については、1つ、市立2病院に市の関与がなくなり、不採算医療が保たれなくなるのでないか。2つ、湖北病院が不採算のため、将来廃止になるのではないか。3つ、日本赤十字社は公立ではないので、主張が強く市の利益が損なわれるのでないか。4つ、市立2病院の職員の労働条件が改悪されるのではないか。5つ、市立2病院の職員の士気が下がるのではないか等でした。
これらについては、市と日本赤十字社で常設の協議体の設置、市に(仮称)医務局の設置をし、公共医療政策の立案を行うこと、市の主張を織り込んだ協定を日本赤十字社と結ぶとともに、雇用や給料等で働く人たちの労働条件の整備に努めることなどで十二分に対応できると考えており、10月からは、日本赤十字社と具体的協議に入ってまいります。
最後に、私は、これまで、長浜を支えていただいた病院関係者を信じ、尊敬しています。必ずや、この方針でセフィロト病院を含む4病院が連携して、最良の長浜の医療を目指せるはずです。市民の皆さん、ともに県北の健康医療都市を築き上げましょう。
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長浜市未来創造部秘書広報課
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