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あしあと

    一言主17 浅井家の450年

    • [公開日:2023年9月1日]
    • [更新日:2023年12月18日]
    • ID:13701

    ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    「浅井家の450年」

     9月初旬は毎年、浅井長政公の法要が行われます。浅井家といえば、450年前、小谷城の戦いにおいて、織田信長に敗れました。
     浅井家は、近江国において、南部を拠点とする六角家と戦いを繰り広げる中で徐々に勢力を広げていきました。その成長の過程で、織田家と同盟を結び、名も信長の一字をもらい「長政」と改名し、なおかつ、織田信長の妹・市と結婚をし、両家の絆を固めました。
     後世の歴史を知る地元のものとしては、このまま織田家との盟約を維持していれば、さぞかし浅井家も繁栄したのではないかと、期待をしてしまうわけですが、史実はご存じのとおり、織田家との盟約を破棄し、越前の朝倉家と共闘、その結果、戦いに敗れました。
     浅井家の敗北により、当地における町の拠点は、小谷城下から、現在の長浜駅周辺にある長浜城下に遷ることになりました。
     また、浅井家の子孫の活躍は歴史に特筆されます。長政公とお市の方の娘たちは、長女が豊臣家、三女が徳川家にと、当時、勢力を二分する有力な大名家に嫁ぐことになりました。
     豊臣家は全国統一を行い、秀頼も浅井家の長女から生まれました。徳川家のその後の繁栄は皆さんご存じのとおりです。そこに、浅井家の血筋が450年を経た現在も受け継がれています。いずれも、地元の出身者として、大変誇りに感じるところです。
     「長浜450年祭」も残すところ4か月となりました。皆さんにも、この催しを通じて、郷土の歴史を今一度味わっていただき、この歴史ある長浜の地を誇り感じられるようになる契機としていきたいと思っています。

    長浜450年戦国フェスティバル

    ▲長浜450年戦国フェスティバル