【令和5年12月19日】　1年を振り返って

本日は、今年最後の庁議となります。本年の締めくくりとして、職員の皆さんに感謝の意を込めつつ、1年を振り返りたいと思います。

令和5年は、市長に就任して2年目の年として、市政の改革に向け、皆さんとともに課題解決と発展に注力した1年でした。昨年に蒔いた「未来につなぐ種」を育て、少しずつ芽が出てきたと感じられる1年になったと感じています。

まず、「病院再編」では、9月に市立病院の経営に関する方針を示すことができました。市民が今までどおり安心して必要な医療を受けられる環境は必要不可欠であり、長浜の明るい未来を築く要になると考えています。県北の健康医療都市の実現に向けて、引き続き邁進していきたいと思います。本日、米原市の市議会議員と話す機会がありましたが、病院再編については、長浜市だけでなく米原市への影響も大きく、長浜市の医療に対する信頼の厚さを感じました。病院再編は湖北地域、湖東地域の医療圏全体の課題であり、健康医療都市を通じて、取組みを進めることの重要性を再認識しています。

次に、「長浜450年戦国フェスティバル」では、フィナーレイベントまでに約30万人もの方々が参加し、まちの賑わいを一層感じることができました。期間中に30回の催しを開催できましたが、これらは市民の力によるものが大きく、歴史と郷土の誇りを後世につなぎ、市民の誇りと愛着である「シビックプライド」を高める取組みになったと感じています。シビックプライドは長浜市の背骨となる精神であると考えています。来年は、このイベントで生まれたプラットフォームを活かし、ブランディングや統一的なプロモーション等を実施し、さらにつながりを深める取組みにしていきたいと思います。

さらに「未来こども若者局」を新たに設置し、若者の声を真摯に受け止め、「こどもや若者が未来を創る」取組みをスタートすることができました。今後は、サードプレイスの充実等、こども・若者に資する取組みをさらに展開し、さらに元気なまちづくりを進めていきたいと思います。

次年度以降につながる重要な取組みが本格的にスタートし、成果を上げていることについて、皆さんの活躍に感謝しています。今後も皆さんと活発な議論を行い、さまざまな意見を取り入れていきたいと思いますので、未来につながるアイデアをお願いします。

今年忘れてはならないのは、民間放課後児童クラブの活動中に起こったプール事故により、小学1年生の幼い命が奪われたことで、本市にとって心を痛める出来事でした。

この出来事を真摯に受け止め、二度とこのような悲劇が繰り返されないようにするため、現在進めているプール事故検証委員会の検証のもと、市としても全力を挙げて必要な対策を講じていきたいと考えています。

こどもたちの安全は何よりも優先すべき課題であり、この事故を教訓として、今後ますますリスクマネジメントを徹底し、安心して成長できる環境を提供していくことが重要だと考えています。こどもたちの未来を守り抜くため、安全で魅力的なまちづくりを一層強化できるよう、皆さんと共に取り組んでいきたいと思います。

いよいよ年末年始を迎えます。改めて、それぞれの持ち場で、最善を尽くしてもらった職員の皆さんに心から感謝を申し上げます。年末年始は、1年間頑張ったご自身、生活を共にしたご家族を労り、心身をゆっくりと休めてほしいと思います。週末に寒波の予報がされていますが、除雪体制に当たる職員をはじめ、年末年始に業務に当たる職員は、安全や健康に十分に留意し、市民生活の確保に向けた対応をお願いします。