【令和6年2月21日】持続的で若者を惹きつける病院再編について等
- [公開日:2024年3月1日]
- [更新日:2024年5月24日]
- ID:13960
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持続的で若者を惹きつける病院再編について
先週末の17日に開催した「長浜の将来の地域医療を考える講演会」は、約250人の参加者を得て大盛況となりました。
滋賀医科大学の学長、医学部附属病院の病院長、日本赤十字社の医療事業推進本部長から貴重なご講演をいただき、市民の皆様の不安を払拭し、理解の促進に大きく貢献できたと感じています。私自身、特に重要と感じた2点を皆さんと共有したいと思います。
1点目は、日本赤十字社から経営統合の必要性や指定管理者制度に関し、安心が得られる発言をいただけたことです。
特に、議会等で疑問や不安を感じられている指定管理者制度を導入した場合の財政負担について、市立2病院の赤字や市からの繰出金は減らしていく方向を目指すとおっしゃっていただきました。また、ABC病院全体として安定した経営基盤を築き、ABCの中で個別に収益性が悪い部門が生じてもABC全体としてカバーすること、閉鎖や合併は全く考えておらず、これからも市と協力しながら湖北の地で活動し続けると意思表示をいただきました。
長浜市病院再編方針には、「病院再編及び指定管理者制度に対するさまざまな不安を払拭し、皆さんに安心していただける再編を進める」と記載しています。その内容に沿う回答がいただけたことについて、市民に安心いただけるよう周知していきたいと思います。
また、昨日、県庁を訪問し、知事に運営会議の設置や協議開始確認書の締結等について報告を行い、昨年表明した病院再編方針や日本赤十字社の関係では、指定管理制度による経営一体化について支持すると明言いただきました。この知事の意向についても市民の皆さんに安心していただける材料になるものと考えています。
2点目は、魅力的な病院を目指すには、若者を惹きつける病院を目指す必要があり、そのような視点からも病院再編が不可欠だということです。
滋賀医科大学は、多くの若い医師が自らのキャリアアップで勤務先を決めている現状をふまえ、働きやすい環境づくりや専門性の高い研究・研修ができる環境を実現し、医師の確保に成功していています。私たちもこの成功例を学びつつ、病院再編による医療資源の集積を生かし、現在進めている若者が魅力を感じるまちづくりと同様に、若い医療従事者を呼び込める策を検討する必要があり、マグネット病院化は若い医療従事者を呼び込む策と言えると考えています。
来年度は、病院再編にとって重要な年になるため、全庁で情報を共有し、議論を深めていくことが必要です。持続的で、若者を惹きつける病院再編が進められるよう、引き続き皆さんのご協力をお願いします。
若者や民間と連携した地域活性化について
本日の庁議では、地域新電力の設立可能性調査、南長浜地域のまちづくりコンセプト、県との連携による産業用地開発事業など、民間との連携を重視した重要な案件を審議いただきます。
その他にも病院再編や大学連携、北部地域振興など、複数のプロジェクトを進めていますが、これらのプロジェクトは、行政と民間がそれぞれの強みを活かし、共通の目標に向かって協力していくことが不可欠です。これまで多くの時間を費やし、相互理解と信頼関係の構築に努めてきた成果を基に、今後は具体的な事業展開に向けて、連携を円滑に進める推進体制を構築していけるようよろしくお願いします。
官民連携を進めるには、困難な課題を乗り越え、粘り強い交渉が必要となる場合がありますが、今後進める施策において、若者の発想を取り入れること、民間との協力体制を構築していくことは、持続的で効果的な取組みを進める上で不可欠だと感じています。
今後、各部局で進めている事業についても、来年度に向けて進め方を検討していくと思いますが、今までの進め方に固執することなく、若者や民間と連携した推進手法を取り入れ、より持続的で力強いものとなるよう積極的な検討をお願いします。
お問い合わせ
長浜市未来創造部政策デザイン課
電話: 0749-65-6505
ファックス: 0749-65-4006
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