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あしあと

    一言主24 人口減少時代を乗り越えて

    • [公開日:2024年6月1日]
    • [更新日:2024年6月1日]
    • ID:14319

    ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    人口減少時代を乗り越えて」


    1 人口減少時代の自治体運営

     民間有識者グループ「人口戦略会議」から、人口の減少が進み、「最終的には消滅する可能性がある」とされる自治体が全体の4割にも上るという大変インパクトのある報告書が公表されました。幸い、本市は該当しませんでしたが、数値は10年前の調査より悪化しており、消滅可能性自治体の一歩手前といえる状況です。人口の減少が進むと、財政状況が悪化するなど、自治体運営に影響が出てくるおそれが大きいと考えられるため、強い危機感を感じています。そこで、私は、市政の最重要課題に人口減少対策を掲げ、切れ目のない子育て支援や若者の活躍の場づくりなどの取組みを実施していかなければならないと考えています。


    2 10年後の財政状況の見通し

     少子高齢化の進展に伴い、地方税等の収入が減少するとともに、社会保障費等の固定的な支出が増加する傾向です。これにより、新たな政策に向け得るお金が少なくなり、将来に向けて備えてきた基金を取り崩していくことは避けられません。市の財政計画では、令和15年度には、財政の硬直化度合を示す指標である経常収支比率が94.2% (令和5年度(見込):91.9%)、基金残高が約177億円(同:約340億円)となると見通しており、10年後の財政状況は、現在よりもさらに厳しい状況となると想定されます。


    3 住みやすく、活力のあるまちへ

     人口減少対策を進めるため、限られた経営資源をこども・若者施策や病院再編等の重点事業に適切に配分することが重要となります。事業や公共施設等のあり方を議論しながら、若者の転出超過の状況を改善する取組みを進めつつ、中長期的には人口が減少しても持続的なまちづくりを進めることで、住みやすく、活力のある長浜市の実現を目指してまいります。


    こども若者のために、人口減少時代の挑戦