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あしあと

    一言主30 移動店舗とまちづくり

    • [公開日:2024年12月1日]
    • [更新日:2024年12月17日]
    • ID:15121

    ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    移動店舗とまちづくり」


    1 増える買い物困難者

     近年、人口減少や高齢化が進み、地域の商店が少なくなるなど、買い物に不便を感じる人が増えています。特に、車を所有していない高齢者や、公共交通機関が不便な地域に住む人にとっては、日常の買い物が大きな負担となっています。買い物の問題は人とのつながりや地域の活性化にも影響を与えています。


    2 移動店舗の運行

     余呉地域では、平成25年から地域で、移動コンビニ「カエル号」を運行し、地域の生活を支えてこられました。しかし、車両の老朽化や財源などの課題により事業継続が困難となり、令和5年3月に約10年間にわたる活動に幕を閉じられました。

     これを受けて、市では地域や社会福祉協議会の協力を得て、翌4月から生活協同組合コープしが様による移動店舗「あったか便」の運行を余呉地域と上草野地域で始めていただきました。その後、あったか便の運行拡大や、株式会社平和堂様による「平和堂移動スーパー」の参入により、今年度は移動店舗の運行地域を9地域(西黒田、神田、田根、上草野、びわ、杉野、高時、伊香具、余呉)に拡げることができました。

     移動店舗は、商品を販売するだけでなく、地域住民の皆さんの交流の場となり、見守り活動にもつながっています。実際に、利用者からは「移動店舗が来るのが楽しみ」、「地域の人と会えるのが嬉しい」といった声があがっており、イスや座布団を用意して利用者が待たれている地域もあります。


    3 買い物支援の枠組みを超えて

     移動店舗は、単なる買い物支援ではなく、地域住民同士のつながりを深め、地域の活性化に貢献する、まさに「まちづくり」の一環です。地域住民の方々の声をお聴きしながら、移動店舗を核としたさまざまなアイデアを見出し、誰もが安心して暮らせる「地域共生社会」の実現を目指していきます。


    9地域を運行する移動店舗1
    9地域を運行する移動店舗2

    ▲9地域を運行する移動店舗