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あしあと

    一言主31 病院の再建・再編と財政の安定

    • [公開日:2025年2月1日]
    • [更新日:2025年2月4日]
    • ID:15264

    ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    病院の再建・再編と財政の安定


    1 市立病院が直面する厳しい現状

     現在、市立長浜病院と長浜市立湖北病院の経営は非常に厳しい状況にあります。市からは例年、国の基準等に基づき十数億円を繰り出していますが、それでも令和6年度には過去最大となる約24億円の赤字が見込まれ、令和7年度から令和8年度には資金が枯渇する恐れがあります。このままでは医療サービスの提供が困難になるだけでなく、市全体の財政にも深刻な影響を及ぼし、福祉や教育、インフラ整備など、市民生活に欠かせない事業にも支障をきたす可能性が濃厚です。


    2 経営の立て直し(再建)と病院体制の見直し(再編)の必要性

     病院の経営状況は非常に厳しく、速やかな病院の経営再建が必要です。

     また、これまでも進めてきた病院の再編は、経営再建の必要性を踏まえた上でも、その重要性が変わることはありません。再編は、医師を確保し、地域医療全体の持続可能性を確保するために不可欠であり、再編により、長浜市が「県北の健康医療都市」を目指す基盤を築くことが可能になります。


    3 市の取組と未来への展望

     今回、病院経営の危機という大きな前提条件の変化がありましたが、経営力を高めることや、病院再編を実現して県北の健康医療都市を目指すことは、「病院再編方針」の中でもお示しし、私が大切にしてきたことです。

     市としては、経営危機に直面している病院事業の再建に全力を挙げるとともに、病院再編も確実に進め、持続可能な医療提供体制の構築を目指します。

     この取組には、専門家や市民の皆さまのご意見を幅広く伺い、英知を結集して取り組むことが重要です。

     現在、病院経営や市政全体が大きな転換点を迎えています。市民の命と健康を守りつつ、財政の安定も確保しながら、この難局を乗り越えるため、市全体で努力を続けてまいります。皆さまのご理解とご協力を心よりお願い申しあげます。


    市立長浜病院

    ▲市立長浜病院

    長浜市立湖北病院

    ▲長浜市立湖北病院