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あしあと

    一言主6 長浜を知らないまま…

    • [公開日:2022年9月1日]
    • [更新日:2022年12月20日]
    • ID:12020

    ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    長浜を知らないまま・・・

     「長浜を知らないまま、長浜を去ってしまう若い人が多いけれど、とてももったいないと思います。」。この言葉は、タウンミーティングをした折に、市外から通学している大学生から聞いたものです。
     豊かな自然、各時代の歴史文化、多彩な製造業の工場、水利の整った農作地、2つの大学の存在など長浜の地域資源には素晴らしいものがありますが、進学や就職のために長浜を離れ、そのまま帰ってこない人が多いことは、とても残念です。
     かくいう私も、地元の高校を卒業して18歳で上京し、長浜を去ってしまう若者の一人でした。しかし、就職して全国を異動してみると、故郷の魅力をだんだんと感じられるようになりました。特に歴史が大好きなので、大河ドラマで故郷が取り上げられる度に誇りに思ったものです。古代から、多くの人が住み着き、人や物が行き交い、歴史や文化を築いてきた長浜の地が、全国でも有数の歴史ある地域だということは、本や遺跡などを通じて学べば学ぶほど実感できました。
     このほかにも、長浜にはたくさんの魅力があります。横断歩道で車が止まった時に会釈する礼儀正しい子どもの姿、近隣のお年寄りが行方不明になった時に地区で捜索する実情、スクールガードにたくさんの大人が協力していることなど、私たちが当たり前に思っている日常の一コマも、都会の人には、公共心や共助の心、互いを思いやる温かい文化のように感じ、それに魅力を感じるものです。
     こうした長浜の魅力を子どもや若者にぜひ知ってほしいのです。そうすれば、私と同様、一度は長浜を離れても、きっと長浜に帰りたいと思うでしょう。そして、こうした思いこそ人口減少の歯止めになるのではないかと思っています。

    啓発活動

    ▲全国交通安全運動にて