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あしあと

    一言主8 病院の再編

    • [公開日:2022年11月1日]
    • [更新日:2022年12月2日]
    • ID:12203

     ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    病院の再編

     
    市民の皆さんに引き続き安心して暮らしていただくために、医療をとりまく課題が2つあります。まず、各病院に重複する診療科目(内科、外科など)を、1つまたは2つに再編することです。次に、診療科目の再編に伴い、3つの病院の経営を再編することです。現在、長浜市には市(市立長浜病院、長浜市立湖北病院)と日本赤十字社(長浜赤十字病院)が経営する3つの病院があります。その3つの病院の経営を、長浜市または地方独立行政法人による公営か、日本赤十字社などによる民営か、どちらを主体に再編するのかという課題です。
     これらの背景の一つには、2024年4月に始まる医師の働き方改革があります。つまり、超過勤務が異常に長い医師の労働時間を制限する働き方改革が実施されれば、実働する医師数が減少し、診療科目を重複させた病院が並立することが不可能になります。また、診療科目の再編で採算の取れない病院が生じるため、病院経営を1つにして、3つの病院全体で採算がとれるようにする必要があります。
     実は、本年6月22日、医師を派遣する京都大学医学部と滋賀医科大学から長浜市長宛てに、病院再編を早急に進めてほしい、それが進まない場合には、重複して医師を配置することへの協力は困難という要望書が提出され、病院の再編は待ったなしの状況にあります。
     しかし、これはチャンスでもあります。病院の診療科を再編し、経営を安定させることで、持続可能な医療体制を作ることができれば、優秀な医師・看護師などに長期にわたって長浜で勤務してもらえる可能性があります。
     9月定例月議会で、病院経営を検討する経費についての補正予算を承認いただきました。来年9月に結論が出せるように、今後議会や市民の皆さんに必要な情報を開示したうえで、皆さんの暮らしと医療を守るためしっかりと進めてまいります。

    イメージ写真