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あしあと

    一言主7 水との闘い

    • [公開日:2022年10月3日]
    • [更新日:2022年12月20日]
    • ID:12086

     ※広報ながはまに毎月掲載している市長コラム「一言主」です。

    水との闘い

     8月4日から5日にかけての集中豪雨による高時川の氾濫により、被害を受けられた人々には心からお見舞いを申しあげます。復旧に向けての迅速な調査、国県への要望伝達、予備費の執行や補正予算による復旧工事等を対応しています。
     今回の事態と同様、長浜市は歴史的に水との闘いをしてきた地域です。治水面では洪水被害が生じないようにする闘い、利水面では田畑などに不足する水資源を確保する闘いです。
     こうした闘いが必要なのは、滋賀県の川が短いことや農耕地に必要な水を供給する山林地が十分でないことなど自然的条件にありますが、これを克服するため、先人たちは知恵を絞ってきました。
     例えば、治水面では、高月町西野の隧道(江戸時代にノミと槌で掘られた放水路)、旧虎姫町の田川カルバート(田川と高時川が立体交差するような改修された水路)等があります。また、利水面では、東上坂町の樽番(姉川からの引水を公平に分配する仕組み)、木之本町飯浦の余呉湖補給揚水機(渇水時に琵琶湖から余呉湖へ水を揚げ、幹線水路を通じて湖北全域に水を流す揚水機)等があります。
      しかし、近年、数十年から数百年に一度の大雨が毎年のように日本中で発生し、橋梁や堤防を作る際に想定した「計画高水位」を超えることが度々あります。私たちも、こうした先人たちの水との闘いの歴史から学び、さまざまな事態に備え、かつ被害が生じたときにおいても迅速に対応していけるよう、国や県と十分に連携して体制を強化してまいります。

    視察風景

    ▲余呉湖補給揚水機(木之本町飯浦)