【令和7年1月29日】市立病院の経営課題について
- [公開日:2025年1月29日]
- [更新日:2025年1月29日]
- ID:15250
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

市立病院の経営課題について
先日開かれました特別議会においても述べましたが、市立2病院の現状と課題、今後の対応については、単に病院の課題にとどまらず、市政全体に深刻な影響を及ぼしかねない重要な課題であります。特別議会で経営改善支援にかかる予算議決をいただき、その直後の庁議ということで、この課題について職員一人ひとりが現状を正確に把握し、理解することが必要であると考えます。改めて、各部局において職員全員に速やかに伝達、共有し、議論していただくようお願いします。
まず市立2病院の経営状況については、すでに公表しているとおり、今年度の経常損益が過去最大の24億円の赤字となる見込みであり、さらに令和7年度から8年度には資金ショート、すなわち企業としては存続が困難に陥る可能性があるという危機的な状況に直面しています。
仮にこの赤字相当額を市が負担する場合、市の基金は令和15年度には枯渇する恐れがあります。福祉や教育などの市民サービスやインフラ整備など、市政の根幹ともいうべき分野ですら、必要な予算を確保することが難しくなり、市民生活全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
この赤字の背景には、昨今の物価高騰などの社会情勢の変化に大きな影響を受けていますが、加えて600床級の施設整備に伴う借入金の償還や利息、高額医療機器への投資が重荷となり赤字が長年続いていること、それに適切に対応できてこなかったことを重く受け止めなければなりません。このような危機的状況に対して、赤字の原因解明や経営改善の分析、医業収支の根本的な改善を図り、病院の経営再建を最優先課題として取り組まなければならず、市と病院が一丸となり、強い決意をもって、病院の規模やあり方を含めて、持続可能な地域医療提供体制の確立に向けた具体的な改善策を迅速に検討し、実施できるよう努力していきたいと考えています。
今私たちは、市の未来を左右する重要な歴史的分岐点に立っているといっても過言ではありません。今年来年の判断は、将来にわたって評価されるものであり、この判断は決して見誤ってはなりません。皆さんの力を結集し、また外部の知見も取り入れながら、この難局を必ずや乗り越え、地域医療の維持、健全財政、市の持続的発展を実現し、そして市民の皆さんに安心を届けられるよう、全力をあげて取り組んでいきましょう。
上記画像PDFデータ
お問い合わせ
長浜市未来創造部政策デザイン課
電話: 0749-65-6505
ファックス: 0749-65-4006
電話番号のかけ間違いにご注意ください!