学校・園活動紹介6「未来を創る子どもたち」～杉野小学校・杉野中学校～

広報ながはまに毎月掲載している学校・園活動紹介「未来を創る子どもたち」です。

　杉野小・中学校は伝統的な行事として「お元気ですか　にこにこ訪問」を実施しています。
　この活動は、小学1年生〜中学3年生が縦割りでグループに分かれ、地域の高齢者と交流を図るものです。
　毎年、高齢者宅を訪問していましたが、今年度は訪問先の負担を考慮し、各自治会の会館をお借りしての実施となりました。
　経験豊富な中学生がリーダーとなり、計画から実施、報告会までを行います。交流会で、何を尋ねようか、どんなプレゼントや招待状にしようかなど、小学生にも問いかけたり、作業を教え手伝ったりしながら、活動が進んでいきます。活動を通して、中学生にとってはリーダー性と企画実践力を育む場、小学生にとっては物事の進め方や人との接し方を学ぶ場となっています。
　また、地域の高齢者の生き方や考え、人柄にふれ、地域の歴史や良いところを聴くことで、子どもたちの高齢者理解が進み、思いやりの心とふるさと杉野を愛する心が育ちます。地域の人にたいへん喜んでいただいており、「子どもたちから元気をもらった、ありがとう」と、笑顔で挨拶してもらえます。その言葉は、子どもたちの、「また交流したい」という気持ちに繋がります。
　訪問の中では、子どもたちが自らたてたお茶を高齢者に振る舞います。学校生活で学んだことを生かし、役に立てる、誰かの役に立ちたいといった気持ちを育てられることも、効果の一つとしてあげられます。
　小規模校、小中併設校の利点を生かし、地域と深く関わりながら、杉野の子どもたちはすくすくと成長していきます。